時間軸でホウ・レン・ソウを区別する

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コミュニケーションの役割により手段を変える

上司へのコミュニケーションに関しては、昔からホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)が大事だといわれます。

単なるごろ合わせに聞こえますが、報告、連絡、相談はそれぞれに役割があり、注意すべき点も異なります。その違いを意識することで、コミュニケーションのポイントが見えてきます。

報告は、過去の出来事に関するコミュニケーションです。緊急性は低いですが、そのぶん正確性や記録性が求められます。

正確に記録するという役割を満たすには、共有サーバなどを活用して報告内容をアップし、上司がいつでも閲覧できるようにしておくことが理想的でしょう。報告すべきことがあるたびに上司に口頭で伝える人もいますが、それは報告の役割をはき違えている証拠です。往々にして、上司の時間をムダに使わせることになります。

相談とは、いま起きていることに関するコミュニケーションです。現在進行形なので緊急性は高めです。過去を報告するのと違い、内容は流動的、あるいは議論的です。

コミュニケーションの手段にも臨機応変さが求められるので、対面のミーティングが最適です。直接面と向かって伝えれば、言語化しにくい現場の雰囲気なども伝わりやすいでしょう。