チャート作成
続いてチャートです。
チャートとは「コンセプトの要素を抽出して関係性を表現したもの」です。個条書きで項目を列記するだけではなく、列記した各項目を三角形などで階層化したり、矢印で手順を表したりすれば関係性が生まれ、晴れて立派なチャートとなります。
チャートづくりの手順をざっと見ていきましょう。以下の4つのステップがあります(図3を参照)。
第1ステップは「体系化」です。ロジックツリーの形式で、一番上にメーンメッセージを、その下にサブメッセージを、さらにその下に主要なキーワードを書くことで、情報を体系化します。
続いて、第2ステップの「表現要素抽出」の作業に移ります。メーン&サブメッセージをもとに強調するキーワードを表現要素として抽出します。必要に応じてキーワードを類似の特徴を持つ別の言葉で置き換えます(アナロジー化)。平たく言えば、比喩を考えるという作業です。
例えば「SNS導入の意義を訴える」というメーンメッセージを受けて、当初「パーソナルプロファイル(つぶやき機能など)」「コミュニティマネジメント(テーマページ機能など)」「イベントマネジメント(カレンダー機能など)」という3つのサブメッセージを掲げていた場合、これらのサブメッセージに「人を知る」「つながる」「集まる」という言葉を新たにつけ足すと、SNSの機能を明確にすることができます。
第3のステップは「関係性設定」です。第2のステップで抽出したキーワードが同列のものなのか、何らかの序列なのか、など様々な角度から関係性を考えていきます。