誰にも言えない潜在的な悩みを救った米国のベストセラー

つい先日、アメリカで幼少期を過ごした経験を持つある日本人起業家に取材した。彼が現地の小学校に通っていたとき、どんな話題でも概要を説明すると、教師は必ず「○○(名前)はどう思うの?」と各生徒に尋ねた。そのおかげで、自分の意見や気持ちを皆の前で表明することに何の躊躇もなくなった。

ところが数年後に日本に帰国し、小学校に入ると戸惑ってしまった。教師は、個人を指名するわけではなく「何か意見がある人は?」と全員に聞く。その言葉で自分が指名されているように感じ、毎回手を挙げて意見を述べていたら、教師が「○○君以外の人で」と言うようになり疎外感を味わったという。