手を抜けるところは手を抜く
【三宅】「仕事」と「育児」を両立されていると聞きます。
【大門】うまく両立しているかどうか(笑)。
【三宅】その秘訣を教えてください。
【大門】全部を完璧にこなそう、と思わないほうがいいと思います。時間も体力も限られています。仕事も家事も育児も、完璧にこなすではなく、手を抜けるところは手を抜きましょう。私も、家事はちょっとばかり苦手です(笑)。あとは、周りに助けを求めること。
育児休暇から1年経ったとき、上司から部長職を打診されたのですが、「仕事と育児の両立は無理だろう」と一度は断ったのです。その上司は「自分一人で抱え込まなくていい」と。悩んでいたところ、部下の女性たちがランチに誘ってくれて、「私たちもできることはやりますから」と言ってくれた。
それまでは、「自分ですべてをやらなければ」と思い余裕なく一人でパニックになったりしていましたたが、周りの人たちはそれを見抜いていたのかもしれません。以来、頼めることは頼み、肩の力を抜けるところは抜いています。子育てにおいても同じです。不規則な仕事ですから、子どもが保育園の時はお迎えなども時々ママ友、パパ友に頼っていました。
【三宅】イーオンも、女性社員が多い。管理職も半数以上が女性です。教務の責任者も教師も、女性が主体です。女性にますます活躍してもらいたいですね。本日はありがとうございました。
(金澤匠=構成 澁谷高晴=撮影)