「一流とは何か」を肌で感じたMIT留学時代

高校生の2人に1人が4年制大学に進学し、大学全入時代といわれる今日、大学に行く意味とは何だろうか。

今は大学で学んだことで一生食っていける時代ではない。マサチューセッツ工科大学(MIT)に興味深い統計がある。エンジニア系の学校だから、大部分は自分の専門分野に就職するのだが、5年後に同じ分野にとどまっている人は2割ほどしかいないのだ。私自身、原発技術者として新卒で入った日立を2年で退社、まったく畑違いのマッキンゼーに転職している。

MITのような最先端の専門教育をしている大学でも、卒業5年後には5分の1しかその専門分野に残らないのだ。にもかかわらず最高の授業料を取るのは、それだけの理由がある。MITに行って一番驚いたのは、一流のレベルというものが「見える化」していることだった。ノーベル賞をもらった教授だけで十数人いて、「世界最高峰の大学にはこんな先生がいるのか」としばしば感心させられた。