がんは不治の病ではない。研究の現場を訪ね歩くと、そう感じる。アプローチは1つではない。治療法はあらゆる角度から進化している。研究者たちのほとばしる熱意を感じてほしい──。
京都大学 名誉教授 小野公二氏
放射線療法の課題は「いかに正常組織を傷つけず、がん細胞に線量を集めるか」につきる。
局所固形がんに保険適用を持つ放射線療法では「IMRT(強度変調放射線療法)」が実績を持つ。多方向から放射線を当て、がん塊で最も多く重なるように照射する原理は3D照射や定位照射(リニアック)と同じ。しかし、IMRTは一方向からの照射範囲の中にさらに放射線の「強弱」をつけ、がん塊のデコボコにあわせた照射を可能にしている。
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