ところで、「副業を始めたい」と思う理由は人それぞれです。すぐにでも臨時収入を確保しないと明日からの生活に困る人、将来の独立をにらんで「手に職」的な副業に時間をかけてでも挑戦しようとする人。また、土日しか時間が取れない、逆に平日夜しか時間がないといった、時間的な制約も人によって違うでしょう。つまり、当たり前ですが、適した仕事は人それぞれ異なるということです。
あなたが副業を始めたいと思ったときに、どのような仕事を選べばいいのか、そのチェックポイントと、それに合ったお勧めの副業タイプを図に示しました。3つの副業タイプの収入の目安と合わせて参考にしてください。
いろいろと夢が膨らむ副業ですが、いくつかの注意点があります。
まず、ほとんどの会社が就業規則で社員の副業に制約を課しています。会社に内緒で副業をする場合は、万が一発覚したときに備えて、自社の業務と競合しない仕事を選ぶなど防衛策を考えておきましょう。なお、公務員の許可のない副業は法律で禁止されています。
また、副業による疲労が本業に及ばないように、睡眠時間や休養の確保も重要です。家族との時間も大切にしてください。
さらに、副業で収入を得た翌年には所得税または住民税の申告が必要になります。天引きに慣れたビジネスマンにとっては、こうした申告手続きは少しばかり厄介に感じられるかもしれません。
以上述べた副業の選び方や注意点、会社に知られない申告テクニックなどについては、拙著『やむなく副業を始める人が読む本』で詳しく述べていますので、ご一読いただければ幸いです。