以上、安倍首相の3期のプレゼンを分析しながら、具体的な努力をすれば、プレゼンは必ず進化するということを以下4点で見てきました。
・力強い腕(アーム)の動きの増加
・聴衆とのアイコンタクトの増加
・聞き手の期待に応える内容
・話す文章の短文化
でも、ここでどうしても注意してほしいことがもう1つあります。それは、皆さんが仕事をしていくときに、「本気で成功したいのかどうか」という認識の確認です。そして、もし答えがイエスであるならば、「『プレゼンの王様』になる10の鉄則」(http://president.jp/articles/-/11948)でもご紹介している「LEP理論」(※L=ロゴス〈論理性〉、E=エトス〈信憑性〉、P=パトス〈感情〉。古代ギリシャの雄弁術を基とした理論で、現代のプレゼンにおいても重要とされる3要素)をきちんと実行したうえで、最小限、前述の4点を本気で「訓練」してほしいのです。
プレゼンはだらだら回数を重ねていても、決して進化しません。論理的かつ弛まぬ熱心な訓練が必要なのです。安倍プレゼンがまさに、その好サンプルでしょう。
「一念岩をも通す」。英語なら、「Faith can remove mountains」(「信仰は山をも動かす」という聖書の言葉)です。
読者の皆さん! 行け行け、たとえ火の中、水の中!
「Go through fire and water」