言葉の中身は関係のない分析

声から感情を認識する技術・「こころ コンパス®」は、東大をはじめとする産学連携をもとに開発された。「こころ コンパス®」は、言葉、国籍、性別、年齢、個人差の影響を受けることなく、音声から感情をリアルタイムに認識することができる。それは「こころ コンパス®」が言語の意味内容について“注目しない”という画期的な分析手法を用いているからだ。近年、この技術の活用事例が増えてきた。例えば、コールセンターで多く活用されている。収集された音声ファイルから感情を解析することで、言葉には出さない顧客の「うれしい」「対応が悪い」といった感情を視覚化することが可能になった。同時に、オペレータのモチベーションを把握でき、コーチングを視覚的に手助けするシステムとして利用され、離職率が大幅に改善されたケースもある。

さらに、被災地ボランティアの音声を取得し、彼らの気分状態を分析することで、疲れを感じるスタッフの心の元気度を見守るサービスとして復興支援にも利用されている。