リーダーの仕事をどのように定義しても、「コミュニケーション」という言葉抜きには語れない。危機においてはなおさら、広報を通じてではなく、リーダー自身の口から直接伝えられる言葉の重要性は高まる。

2001年9月11日、2機のアメリカン航空機が乗っ取られた。そのわずか2カ月後、同社の大型旅客機が離陸直後、ニューヨークのクイーンズで墜落した。

CEOのドナルド・J・カーティは、普段は控えめで脚光を浴びようとすることのない経営者である。しかしこのカーティが前面に出て、メディアからの質問に答え、生放送でのインタビューに出演することも辞さなかった。また、客室乗務員と地上乗務員に哀悼の意を伝えるべくニューヨークに足を運んだ。