相手にとって都合の悪いことを言っても、なぜか好かれる人がいる。何が違うのか。ネタ作家の芝山大補さんは「言い方が9割といっても過言ではない。『人間関係は良い誤解か、悪い誤解』という言葉があるが、無意識に“悪い誤解”を生んでしまっているケースがある」という――。

※本稿は、芝山大補『お笑い脳』(KADOKAWA)の第3章「誰からも愛されるお笑い脳」の一部を再編集したものです。

手をつきだし、ストップをかける男性
写真=iStock.com/kuppa_rock
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人間関係は言い方が9割

今回は、より人に好かれて人間関係が良くなる「コミュニケーションの伝え方」をメインにお届けしていきます。

その前に、人とコミュニケーションを取る上で、「伝え方」の大事なポイントをおさえておいていただきたいのですが、それは「言い方」です。

「え? 言い方ぐらいで?」と思っているそこのあなた。

人間関係は「言い方が9割」だといっても過言ではありません。

それを証明するために、次の2つ目のセリフを読んでみてください。

「○○さん〜! 今日飲みに行こうよ」
「すみません。今日は予定があって無理です」

このような誘いを断るセリフ。この言い方のパターンだけでも、1億飛んで2000パターンはあるでしょう。(そこまであるかはしらんけど)

「次もまた誘おう」と思ってもらえる

これをサラッと読んだ人はダメです。明日から変顔で生活してください。

お笑い脳の人は、これを申し訳なさそうに言います。(「空気を悪くしない断り方」については、第2回の記事でお伝えしたね)

もっと言うと「ああ、残念だ。行きたかったのに」と気持ちを込めます。そうすると2つ目のセリフの言い方は、悔しがるようにゆっくり読むはずです。

もう一度、気持ちを込めて読んでみてください。

このセリフを受けた側は、サラッと言われたのか、感情を込めて言われたのかでは、感じ方が大きく違います。サラッとした言い方だと「誘われるのイヤなのかな?」とまで思わせてしまうかもしれません。

それに比べてお笑い脳の断り方だと、「あ〜残念がってくれてる。次も誘おう」とまで思ってくれるはずです。こうした積み重ねが、次の誘われる機会を作ります。