企業の成長の鍵を握るリーダーシップこそ、戦略的に「生産」する必要がある。ビジネス環境の変化が著しいなか、どうすれば「旬のスキル」を持ったリーダーを計画的に、長期的に育成していくことが可能なのか。
社内にリーダーの「補給線」があるか
「社員の業務遂行能力が戦略目標に追いつかない企業が多い」と指摘するのは、ベイン・アンド・カンパニーのヨハネスブルク支社(南アフリカ)のディーン・ドノヴァン副社長だ。多くの企業は、目指す目標に到達するために必要な「人材をまったく持っていない」と彼は見る。このパフォーマンスギャップを埋める鍵は、社員増や新規雇用よりも、根本の問題であるリーダー不足(リーダーシップギャップ)の解決にあるという。
リーダーの仕事は、部下のスキルと能力を最大限活用できるように仕事を定義し、割り振ることである。リーダーにその能力が不足している企業は、思うような業績を出せていないことがほとんどである。
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