そもそも忠言は耳に逆らうもの。部下や同僚に下手に注意するとかえって反発を招くものである。かといって放っておけばストレスが溜まり、自らの生産性が落ちていく。相手を自分の土俵に引き込みながら、不快感を招かずに協力させる方法はないものか。

「我慢」している社員の生産性は落ちている

会議中に無駄話をする、1日中私用電話をする、共同プロジェクトの締め切りを守らない、決めた手順を無視するなど、同僚のはた迷惑な言動は少なくない。

だが、本人に面と向かって注意する人はほとんどいないのが現実である。なぜだろうか。臆病だからだ。嫌われたくないし、波風を立てたくないのだ。「現状を変えようとすれば、それに伴って責任が生じる。相手の受け止め方によっては人間関係に疎隔を生じさせかねない。しかも永久に」と、マサチューセッツ大学医学部で精神医学を教えるチャールス・ハマド助教授は言う。