話すだけでなく「聴く力」をつける

効果的なリーダーシップ・コミュニケーションは上意下達だけではなく、下意上達もなくてはならない。社員が組織とその使命と一心同体であると感じるためには、リーダーに社員からの提案や異議さえフィードバックされうるような双方向型コミュニケーションを促進することが決定的に重要である。それによって、社員に当事者意識が生じ、それが育まれ、増強され、試され、やがて完成する。

異なった状況下で、リーダーシップ・メッセージに繰り返し触れることにより、社員はリーダーが何を望んでいるか、組織は何を必要としているか、自分たちは何をなすべきか、よりよく理解するようになる。やがて、リーダーと部下は、相互に尊敬しあい、連帯感を感じるようになる。そして共通目的意識と相互信頼の下、一丸となって組織としてのゴールを追求することができるだろう。

※参考文献
『Personal Leadership: Taking Control of Your Work Life』 John Baldoni(2001年)

(翻訳=ディプロマット)