相槌のタイミングまで的確
ただし、日本でもネットの世界では例外で、歯に衣着せぬ厳しい罵倒をサラッとコメントしてしまうのだから不思議なものです。
日本人の相手への気遣いは、話を聞くときにも感じられます。「うんうん」「へ〜」「そうなんだ〜」ってすっごくまめに相槌を打ってくれますよね。情報量的には何も言ってないのと同じだけど、話している方からすると「ちゃんと聞いてくれているんだな」ってわかるから、安心感があってすごく話しやすくなります。
相槌って少なすぎてもダメだし、多すぎても邪魔になるから、タイミングがめちゃくちゃ難しいですが、日本人はそのバランスも的確なんです。
中国では、電話で相手の話を聞いているときは相槌なんて全く打たないし、基本黙っているだけ。意見を言うときに初めて声を発する程度だから、聞いているのかどうかもよくわからないです(笑)。
日本社会と中国社会の面白い対比だなと思ったのが、レストランのレビューサイト。最近の中国では、「★1」がついてしまうようなNGなお店をピックアップして低評価をつけるレビューサイトが流行っています。「ここは行かない方がいいよ」ってみんなに教えてあげているわけですが、これをもし日本でやったら絶対に炎上しますよね。
店員が客を注意する「いい人が損をしない社会」
日本では美味しいお店に高いレビューをつけて評価するのが基本で、低いレビューをつけることはいいことではない、と多くの人が思っているのでは? だからダメ出しがコンテンツとして成立する中国と比べると、文化の違いを実感します。
それから日本に暮らして実感したのが、「いい人が損をしない社会」だということ。
近所の比較的小さめのスーパーで、複数あるレジの一つに並んで順番待ちをしていたとき、店員さんが来て隣のレジを開けたら、私の後ろに並んでいた人がその空いたレジに行こうとしたんです。するとレジを開けた店員さんが、その人に待つように伝え、「次は私の番だ」とわかりやすく示してくれて。
「あ、私のことを見てくれていたんだ!」ってすごく感動しました。お客さんに待つように伝えることって、確信がないとできないし、すごく勇気のいること。中国の店員さんだったら、順番待ちは客同士のことで、自分の仕事をすればいいって思っているから、何も言ってきません。
それをYouTubeの自分の番組で話したら、「当たり前のこと」ってコメントがたくさんきました。日本社会ではみんながルールを守ろうとするからこそ、ルール自体が自分を守ってくれるんだなと。それって素敵な社会だなと思います。
《むいむいの中国人的ヒント》
中国人にとっては、悪いこともはっきり伝えることが愛情であり、優しさ。
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