元本を取り戻すまでに20年という悲劇

全力買いの銘柄が株価10分の1は本当に寂しい気持ちになります。その後、株価はいくらか持ち直し、買値の3分の1になったところで損切りしました。

PC上のグラフを見て頭を抱えている人
写真=iStock.com/Nattakorn Maneerat
※写真はイメージです

今思えば、20代でこの経験ができて良かったと思っています(もちろん読者のみなさまには絶対に避けていただきたい経験です)。

ちなみに、SBIホールディングスの株価が、私が当時つかんだ「3800円」の水準まで戻ってきたのはいつだと思いますか? 私が買ってから、なんと20年近くが経過した「2025年」になってからです。

SBIホールディングスは、その後しっかりと日本を代表する金融グループへと成長を遂げました。

それだけの企業であったとしても、一相場終わった後の「天井」で高値づかみをしてしまうと、元本を取り戻すまでに20年近くというとてつもない時間がかかってしまうのです。(逆に言えば、20年かけて評価を回復させたこと自体、ある意味で凄まじいことなのですが)。

一次情報はおろそかにするべからず

yama『なぜ株の上手い人はIRセミナーに集まるのか』(星海社新書)
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もし、当時の私がスクリーニングの画面を閉じ、10分だけでもいいから企業の一次情報(IR資料)をきちんと開いていたら。

「この低PERは、一時的な特別利益のせいだな」「今の株価は期待が織り込まれすぎているな」と、察知できていたかもしれません。

他人の言葉や、機械的なスクリーニングの数字だけでの全力買いが、いかに危険か。そして、自分の手と目で一次情報を確認する「下ごしらえ」が、どれほど自分の資産を守る盾になるか。

この大失敗から、一次情報に自ら手を伸ばす重要性を少しでも感じ取っていただけたでしょうか。

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