75kgを切っても終わりではなかった
9月18日、約束していた公開計量の日が来ました。まだ体重が92kgの2026年3月、仲間との会食での半ば冗談から始まった話です。ただし、この公開計量は治療目標ではありません。治療内容や用量は、公開計量の数字とは切り離して、主治医が医学的な経過を見ながら判断してきました。
当日、仲間が見守る中、体重計に乗りました。「74.5kg! すごい!」と歓声が上がりました。治療を始めた5月20日は90.1kg。約4カ月で15.6kg減ったことになります。当初、仲間との間で決めていた目標は85kgでしたから、大幅な「目標達成」です。
私も、その瞬間は素直にうれしかったです。2004年には105kgあり、80kgを切ることすら長い間、大きな壁でした。それが74.5kgです。ところが、面白かったのはその後でした。「もうこのぐらいでやめときな」「もう十分じゃない?」祝福してくれた仲間たちが、今度はかなり真剣に私を心配し始めたのです。
さらに、長年私を知る辛辣な友人は、肉をほとんど食べられず、酒も進まなくなった私を見て、容赦がありません。「ダメだね。もうつまんない男になっちゃうね。太ってた方が面白かった」とまで言われました(笑)。冗談交じりの言葉ですが、妙に引っかかりました。私は20年以上、太っている自分を何とかしたいと思い続けてきました。ところが、ようやく15.6kg落としたら、今度は「やせることに夢中になって、お前らしさまで失っていないか」と問われたような気がしたのです。
私は「当初考えていた20%減なら72kgくらい」と説明しました。それでも友人からは、「そんなことに気持ちが全部いっちゃってもつまんないじゃん」「昔のように楽しく食べることもできない。飲むこともできない」と畳みかけられました。
そこで私は反論しました。「いや、楽しく食べてる。量が少なくなってるだけ」仕事も順調です。ゴルフも飛距離こそ落ちましたが、膝痛も良くなり、スコアはいい。「割とハッピーですよ」とも答えました。
それでも、友人たちとのやり取りで、自分の中に新しい問いが生まれたのは確かです。90kgを超えていた頃は、「どうやってやせるか」ばかりを考えていました。74.5kgになった今は違います。どこまで減らし、どこから維持に入るのか。そして、健康になることと、自分らしく生活することをどう両立させるのか。公開計量は、ダイエットの「ゴール」ではなく、そのことを考え始めるきっかけになりました。
治療をいつまで続けるのか
ゼップバウンドによる保険診療での治療には、投与期間についての取り扱いがあります。私の場合も、今後どこまで治療を続けるかを考える段階がいずれ来ます。
9月14日の診察では、坂本先生から「体重を落とすことだけでなく、リバウンドしない生活習慣を整えることが大切」「これからは、いかに現状を維持できるか」という話がありました。現在10mgで体重が安定しているため、増量を急ぐのではなく、経過を見ながら判断していくことになっています。

