保険金不払いが問題となった生保各社では、その防止策として、複雑な特約の見直しに乗り出した。保険は万が一に備えるためのものであり、いざというときに要件に合わず保険金がおりない特約や、もらわなくても困らない特約なら、付加する意味がない。必要な保障を必要な額だけカバーするのが保険の正しい活用法であり、保険をシンプル化する一助となる特約の見直しは歓迎できる。

たとえば日本生命の場合、以前は入院5日目からが支払い対象であった入院給付金が、新たな特約(総合医療特約)では1日目からの支払いとなるなどの変更が発表されている。既存の契約についても、告知・診査なしで新しい特約に変更できるが、保険料も見直される。