「ランチ後の眠気」を解消する方法

お昼ご飯を食べたあとの午後2~3時頃。「頭がぼーっとして働かない」「強烈な眠気に襲われる」「体が鉛のように重い」そんな「魔の時間帯」に悩まされていませんか?

このどうしようもないだるさの原因は、単なる寝不足ではありません。大きく分けて2つの「脳のエラー」が同時に起きているのです。

1つは、長時間のデスクワークによる「脳圧の上昇(酸欠)」。そして、「脳の糖化」です。ランチでラーメン、パスタ、丼ものなどをガッツリ食べると、血糖値が急速に上がります(血糖スパイク)。

すると、余分な糖質が脳のタンパク質と結びつき、一時的に脳細胞が炎症を起こします。これが「糖化」です。わかりやすくいえば、脳が砂糖漬けになって、ベタベタと錆びついている状態です。

すると脳内では神経伝達がスムーズにいかず、処理能力がガタ落ちします。

男性がラップトップとコーヒーカップを持ってテーブルに座っています
写真=iStock.com/Wuttichai Kaewklang
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体は消化のために胃腸に血液を集めようとしますが、脳も炎症を冷やすためにエネルギーを欲しがり、自律神経は大パニック。結果、強制シャットダウンとしての「強烈な眠気」が発生するのです。

そんなとき、眠気覚ましにコーヒーを飲んだり、エネルギー補給に甘いお菓子を追加投入したりするのは火に油を注ぐようなもの。必要なのは、カフェインでも糖分でもなく、物理的に脳の「循環」をよくして、炎症物質を洗い流すこと。

そして、そのための最強のスイッチが、「耳」なのです。

あらがえない頭の重さ、眠気の正体

なぜ、耳なのでしょうか? 解剖学的に見ると、耳(側頭骨)は、頭蓋骨の中心にある「蝶形骨ちょうけいこつ」という重要な骨と隣り合っています。

蝶形骨はチョウが羽を広げたような形をしており、その上にはホルモンの司令塔である「下垂体」が乗っています。さらに、脳へ行く血管や神経の通り道でもあります。

ストレスで食いしばったり、糖化で脳が炎症を起こしたりしていると、この蝶形骨や側頭骨がガチガチにロックされます。

すると、脳脊髄液(脳の洗浄液)の循環が鈍くなり、脳の中にゴミや炎症物質がたまり続けます。これが「頭の重さ」や「眠気」の正体です。

耳を引っぱるという行為は、側頭骨を介して、頭の中心にある蝶形骨をゆるめることにほかなりません。耳は、硬くなった頭蓋骨の隙間を広げ、脳脊髄液のポンプを再稼働させるための「ハンドル」のようなものなのです。