背骨をトントン叩いて刺激する
光で脳を目覚めさせたら、次は「体(神経)」を目覚めさせましょう。おすすめなのが、背骨のまわりをトントンと叩く刺激法です。
これは、かつてアメリカや日本でも行なわれていた「スポンデロテラピー(脊髄神経反射療法)」という伝統的な手技療法の原理を応用したものです。
背骨(脊椎)の中には、脳から続く太い神経の束「脊髄」が通っており、そこから全身の臓器や筋肉に向かって神経が枝分かれしています。つまり、背骨は自律神経のメインケーブルそのものです。
背骨の際をトントンとリズミカルに叩くことで、その振動が脊髄神経に伝わり、「朝だ! 動くぞ!」という起動スイッチが入ります。
特に、交感神経の神経節は背骨の両脇に並んでいるため、ここへの刺激は、寝ているあいだの「副交感神経モード」から、活動するための「交感神経モード」への切り替えをスムーズにしてくれます。
軽くこぶしを握り、腰のあたりから背中にかけて、背骨の両側(指2本分くらい外側)を、トントンと気持ちいい強さで叩きます。手が届かない背中の上のほうは、家族に叩いてもらうか、壁に背中を当ててトントンとぶつかるように刺激してもOKです。
皮膚をさすって「ファシア(膜)」を整える
次に、全身の「ファシア」(筋肉、骨、内臓、血管、神経など体の組織を包み込んでいる膜)のケアを行ないます。
寝ているあいだ、私たちはあまり動きません。そのため、全身を包む膜(ボディスーツ)は、寝ているときの姿勢のまま少し癒着し、こわばっています。
朝起きたときに、体に痛みを感じたり、ギシギシと動きが悪かったりするのは、このボディスーツが縮んでいるからです。そこで、「両腕を軽く叩く・さする」ケアを行ないます。
皮膚への軽い刺激(タッピングや摩擦)は、皮膚の下にある感覚受容器を刺激し、脳に「ここに腕があるよ」「ここに皮膚があるよ」という身体地図(ボディ・マップ)情報を再入力します。
同時に、皮膚と筋肉のあいだにあるファシアに水分を呼び込み、滑りをよくします。
手のひらで、腕全体(肩から指先まで)を、ポンポンと軽く叩いていきます。次に、手のひらで「サッ、サッ」と軽くさすります(服の上からでOK)。余裕があれば、脚や胴体も軽くさすってあげましょう。
これだけで、縮こまっていたボディスーツにアイロンをかけたようにシワが伸び、体が軽く、動かしやすくなります。光を浴び、背骨を叩いて、皮膚をさする。この3点セットを行なえば、あなたの体は最高の状態で一日をスタートできるはずです。

