スマホの触りすぎでガチガチになった首をゆるめる方法はあるか。整体師の松本恒平さんは「日常で疲れきった脳と体をゆるめるには、強く揉むのではなく、爪の角である場所をやさしく刺激すると効果的だ。首や全身の緊張をほぐして脳への血流を大幅に改善できる」――という。

※本稿は、松本恒平著・野上徳子監修『体から脳を癒やす すごい自律神経セルフケア』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

首の痛みを抱えた女性
写真=iStock.com/AndreyPopov
※写真はイメージです

長時間のマスクで「脳が酸欠」になる

ここ数年で、マスクをするのが当たり前になりました。感染対策として必要な場面はもちろんありますが、「いつもマスクをつけっぱなし」のリスクについても、知っておく必要があります。

マスク生活が自律神経に与えるダメージは、主に2つあります。

1.脳が「酸欠」になる

マスクをしていると、呼吸はどうしても浅く速くなりがちです。吐いた息の一部を再び吸い込むことで、わずかに二酸化炭素濃度が上がります。

健康な肺であれば、これに対して呼吸量を増やすことで対応できますが、その「頑張って呼吸している」状態そのものが、脳には「ちょっと苦しい」という信号として伝わります。

これが続くと頭痛が起きたり、集中力が落ちたりすることがあり、自律神経は小さな警戒状態のままになってしまいます。

2.「ゴム紐」が平衡感覚を狂わせる

意外と知られていないのが、「耳にかけるゴム紐」の弊害です。耳のまわりには、こめかみを通る側頭筋や、顎の開閉を支える顎関節といったデリケートな部位が集まっています。さらにそのすぐ近くを、顔の感覚を脳に伝える三叉神経や後頭神経が走っています。

マスクのゴム紐で一日中、耳が引っぱられていると、これらの筋肉や神経が継続的に圧迫・刺激されます。

実際の調査では、マスクを長時間使用する人の9割以上が、こめかみ・頬・耳のまわりの筋肉に痛みを感じたと報告しており、着用後1時間以内に痛みが出始めるケースも少なくありません。