イタリア国民が爆笑した「放送禁止用語」
フランスで暴動が起きた時も、メローニ首相がSNSで「追悼」を出すと、マクロン大統領が「右翼はポピュリズムを掲げて、すぐ他国の内政に口を出す」と皮肉るなど、とにかくお互い聞く耳を持たないレベルで嫌い合っています。
極めつけは、南イタリアの州知事とのバトルです。南部のナポリなどは、夏だけ働いて冬は失業保険で暮らすような、補助金依存の生活が定着していました。メローニ首相がこのバラ撒き(ベーシックインカム)を打ち切ったところ、怒ったカンパニア州の知事がローマの首相官邸に乗り込んでいったのですが門前払いを食らいます。
怒った知事は、腹いせにカメラの前でメローニ首相に向かって「お前が働け、この雌豚(ストロンツァ)が!」と大暴言を吐きました。TVなら「ピー音」が入るレベルの最悪の放送禁止用語です。実際、イタリアのメディアはピー音は入るもののこの大暴言の様子をすべて公開するのですからすごいです。
でも、メローニ首相は言われっ放しではすませませんでした。後日、治安悪化が問題になっていた南部の町へ政府視察に乗り込んだ際、出迎えたその州知事の顔をギロリと睨みつけながらこう挨拶したのです。
「私は『雌豚のメローニ』です。よろしく」
これにはイタリア国民も大爆笑ですよ! ニュースでもこの場面だけが何度も切り抜かれて放送されました。
海外メディアの的外れな批判なんてどこ吹く風、この圧倒的なタフさとユーモアがあるからこそ、彼女は国民から愛され、安定した長期政権を築けているのです。
原爆ドームで涙したメローニ首相への猛批判
【川口】信じられない! ドイツでは最近、国民がSNSで政治家の悪口を書くと、民主主義防衛を掲げるNGOなどに通告され、侮辱罪や、ひどい時には国民扇動罪などで訴えられて有罪になるのですから。
【ヴィズマーラ】2023年5月の広島G7の時、日本ではメローニ首相が原爆ドームで涙を流したとか、すごく好感をもって報じられていましたよね。でも、イタリア国内では真逆で、ボロクソに叩かれていたのです。
実はあの時、イタリアのボローニャで大洪水が起きて、街中が水没して死者も出るような大惨事になっていました。それなのにメローニ首相が日本でピンクのアルマーニを着て、岸田首相とニコニコ笑って楽しそうにしている写真が出回ったものだから、国民がブチギレたのです。
「早く帰ってこい! お前が握るべきなのはゼレンスキーの手じゃない、泥かき用のスコップだ!」など、X(旧Twitter)で猛批判されたのです。
それで彼女、予定を急遽切り上げて帰国したのですけれど、ここから政敵とのバチバチの戦いが始まります。というのも、ボローニャという都市は、もうガッチガチの共産党、左派の牙城だからです。

