旧宮家の男系男子を養子に迎えることができるようになった改正皇室典範にはどのような懸念があるのか。皇室ウオッチャーの中原鼎さんは「旧宮家の中には、いまだに『宮様意識』が強い方もおられるようだ。過激な保守的思考で『戦前回帰』と言われぬよう、そのような方は養子候補から外さなければならない」という――。
宮中晩さん会に出席された愛子さまと悠仁さま=2026年5月27日、宮殿・豊明殿
写真=時事通信フォト
宮中晩さん会に出席された愛子さまと悠仁さま=2026年5月27日、宮殿・豊明殿

秋に施行される「改正皇室典範」

今秋10月24日、新たに「養子皇族男子」についての規定が盛り込まれた改正皇室典範が施行される。おそらく水面下では養子縁組に向けて、宮内庁と旧宮家の男系男子との間ですでに接触が行われていることであろう。

思い出されるのが平成24(2012)年1月24日、旧・竹田宮家の末裔である竹田恒泰氏が当時のTwitterにこう投稿していることだ。

「昨日旧皇族の一族(一部)が集まって皇統の問題を協議しました。勿論自ら皇籍復帰を希望する者はいませんが、いざとなったら男系を守る為に一族から復帰者を用意する必要があると意見が一致しました。法整備ができれば何とかなりそうです」

民間人として享受してきた自由を捨ててまで、不自由な皇族になることを受諾する男系男子など、本当にいるのだろうか――。国会での議論時にはそう疑問視する向きもあったが、その点はどうやら心配なさそうだ。

懸念される旧皇族の「過激な思想」

筆者は男系による皇位継承を尊重する立場から、今般の皇室典範改正を大いに歓迎している。しかしながら、旧宮家の民間での歩みに思いを致す時、養子について一抹の不安を覚えてしまうこともまた認めざるをえない。

旧宮家といえば、皇籍復帰に否定的な人々からは「ひがしくに教」などの戦後の醜聞がよく槍玉に上げられるが、筆者が最も気がかりなのは、末裔の方々がどのような思想・信条を抱いているかという点である。

それというのも、昭和22(1947)年に皇籍離脱した旧皇族の中には、過激思想を公然と開示する方も少なくなかったからだ。