釈明投稿のアウトライン
高市氏の釈明投稿のアウトラインは以下の通り。
①天皇陛下から秋篠宮殿下、さらに悠仁親王殿下にいたる皇位継承の流れは「既に確定している」
②今回の改正の前提は「次世代の悠仁親王殿下までの皇位継承の流れをゆるがせにしてはならない」ということ。そこに変更を加えない範囲内の検討にとどめた。
③有識者会議の報告書を受けて、国会において衆参正副議長のもとで、立法府として「議論のとりまとめ」がなされた。
④政府はその「立法府の方針」に従って、「皇位継承のあり方」については切り離し、もっぱら「皇族数の確保」を図ることを目的として、皇室典範改正に臨んだ。
⑤「女性天皇」は、切り離した「皇位継承のあり方」についての課題なので、今回は検討していない。しかし、未婚の女性皇族が婚姻後も身分を保持する制度を創設できたことは、養子制度とともに「大変重要な方策」だ。
⑥改正法では、附則第6条に見直し規定を設けたので、今後も「状況を踏まえて、必要な検討や見直しがなされる」
②今回の改正の前提は「次世代の悠仁親王殿下までの皇位継承の流れをゆるがせにしてはならない」ということ。そこに変更を加えない範囲内の検討にとどめた。
③有識者会議の報告書を受けて、国会において衆参正副議長のもとで、立法府として「議論のとりまとめ」がなされた。
④政府はその「立法府の方針」に従って、「皇位継承のあり方」については切り離し、もっぱら「皇族数の確保」を図ることを目的として、皇室典範改正に臨んだ。
⑤「女性天皇」は、切り離した「皇位継承のあり方」についての課題なので、今回は検討していない。しかし、未婚の女性皇族が婚姻後も身分を保持する制度を創設できたことは、養子制度とともに「大変重要な方策」だ。
⑥改正法では、附則第6条に見直し規定を設けたので、今後も「状況を踏まえて、必要な検討や見直しがなされる」
皇位継承は悠仁さままで「確定」しているのか
高市氏はいきなり①から大きくつまずいている。ここは重要な部分なので、全文を引用する。
「最初にご説明しなければならないのは、秋篠宮皇嗣殿下、次世代の悠仁親王殿下までの皇位継承は、これまでの儀式(立皇嗣の礼)や『皇室典範』により、既に確定しているということです」
高市氏は、「悠仁親王殿下までの皇位継承」が「既に確定している」と言う。その根拠は2つ。
(1)「立皇嗣の礼」と(2)皇室典範だ。
しかし、残念ながらどちらも根拠になり得ない。
傍系の「皇嗣」は暫定的
(1)立皇嗣の礼は、菅義偉政権当時、内閣の意思=助言と承認によって行われた国事行為だ(令和2年[2020年]11月8日)。これは、秋篠宮殿下が傍系の「皇嗣」でいらっしゃる事実を、改めて内外に宣明するだけの儀式だ。
次の天皇として即位されることが確定している直系の「皇太子」とは異なり、傍系の皇嗣はあくまで“その時点”で皇位継承が第1位という、暫定的・相対的な立場にすぎない(園部逸夫『皇室法入門』令和2年[2020年]、ちくま新書)。男系男子の制約があっても、直系の男子が生まれたら、傍系なので直ちに皇嗣でなくなる。
そのため、皇太子の時に行う「立太子の礼」のような儀式は、もともと挙行しないことになっていた(美濃部達吉『憲法撮要』改訂第5版、昭和7年[1932年])。
それなのに、政府は立皇嗣の礼という前代未聞のセレモニーを、わざわざ新しく作り出した。これはなぜか。
それによって、暫定的な皇嗣にすぎない秋篠宮殿下が、あたかも次の天皇として「確定」したかのような印象操作を狙ったから、としか考えられない。そのようなイメージを広く植え付ければ、女性天皇への期待感は遠ざかると見たのだろう。
しかし実態は、このセレモニーによって、何か秋篠宮殿下のお立場に変更があったわけではない。

