「売る側に成長する」12年前の宣言

習近平氏は、早い段階からヒト型ロボット産業を重視した。その根底には、デジタル化の加速、人手不足の深刻化などの世界経済の変化により、ロボット需要は加速度的に増加するとの見通しがあったのだろう。

特に、2014年6月の発言は象徴的だった。習氏は、「ロボット技術水準を引き上げ、世界市場のシェアを可能な限り高めなければならない」と宣言した。当時、世界的なデジタル化の加速により、中国ではアリババやテンセント、バイドゥ、ファーウェイなどのIT先端企業が急成長し始めた。

一方、当時の中国はロボット輸入国だった。習政権は、AI(人工知能)の活用を見据えて人型をはじめとするロボット産業を振興し、ロボットを買う側から売る側に成長するとの決意を示した。