やらなければいけない仕事があるのに、先延ばしにしてしまうのはなぜか。組織アドバイザーとして累計100社を支援してきたグロースウェル代表取締役の大芝義信さんは「先延ばしは意識的な選択ではなく、脳が無意識にブレーキをかけることによって起きる」という――。

※本稿は、大芝義信『感情のブレーキを外してすぐやる人に生まれ変わるレッスン』(秀和システム新社)の一部を再編集したものです。

オフィスの椅子にもたれかかるビジネスマン
写真=iStock.com/baona
※写真はイメージです

どうでもいいことに時間を使って後悔

どうして私たちは、やるべきことを後回しにして、締め切り直前になって焦ることを繰り返してしまうのでしょうか。

早くやったほうがいいことはわかっているのに、やるべきタスクに向き合おうとすると手が動かない。

ふと理由なくスマートフォンを手に取り、SNSを眺め、机のまわりを片づけたり、意味もなくメールチェックしたりと、関係のないことを始めてしまう。

そして直前になって、「どうしていつもこうなんだろう」「自分はなんて怠け者なんだ」と、すぐやらなかった自分に幻滅する。

あなたも、そんなふうに自分を責めたことがあるかもしれません。

「先延ばし」と呼ばれるこの現象。これは本当にあなたが怠けていたせいなのでしょうか。

「本物の怠け者」なら全部先延ばしする

一度、冷静に考えてみてください。もしあなたが本当に怠け者なら、何もかもを先延ばしにしているはずです。趣味も、友人との約束も、日常の用事も、すべてを先延ばししていなければおかしいと思いませんか。

でも実際にはそうなってはいません。友人からのLINE にはすぐに返信できるし、好きなドラマなら時間通りに見始められるのではないでしょうか。

この事実は、とても重要です。なぜなら、あなたの中に、すでに「すぐやる回路」が備わっているということを意味するからです。つまり、あなたを苦しめてきた、そして現在進行形で苦しめている「先延ばし」は、生まれつき備わったものではないということです。

では、「すぐやる回路」を持っていながら、なぜすぐ行動できる場面と、行動できない場面があるのでしょうか。

そのヒントは脳にあります。