滑った一言の8割は主語が「自分」

これを1カ月続けて、私はあることに気づきました。

それは「滑った」言葉には、ほぼ必ず共通点があるということです。

主語が「私」になっている。

つまり、自分の都合、自分の要望、自分の感情が起点になっているということ。

逆に「効いた」言葉は、主語が相手に寄っている。相手の状況、相手のメリット、相手の感情が起点になっています。

つまり、滑る言葉の大半は「自分が言いたいこと」を起点にしていて、効いた言葉は「相手が受け取りたいこと」を起点にしている。この構造が、反省会のメモを見返すだけで浮かび上がりました。滑った一言の8割は、主語が自分でした。

この事実を突きつけられると、翌日から言葉の組み立て方が変わります。

この「1人反省会」を続けるコツは、3分を超えないこと。

3分なら歯磨きの延長線上にあります。

メモも完璧な文章にする必要はありません。単語と矢印だけで十分。

1人でやるから意味がある

もうひとつ、大事なことがあります。

それは、この反省会は、1人でやるから意味があるということです。

川岸宏司『なぜ、あの人の言葉は心に響くのか』(大和書房)
川岸宏司『なぜ、あの人の言葉は心に響くのか』(大和書房)

他人に見せる前提で書くと、無意識に自分をよく見せたくなって「あのとき、ちゃんと言えた」と記憶を美化してしまうからです。

正直さが失われた瞬間、振り返りの価値はゼロになります。

スマホのメモ帳を開いて、誰にも見せない前提で、正直に振り返ってください。「あの一言、最悪だったな」と書ける環境こそが、言語化力を一番伸ばします。

今日の寝る前から、始めてみてください。

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