東宝の定番アニメの4本目の柱へ
東宝が毎年公開する定番アニメシリーズには、『名探偵コナン』のほか、『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』がある。そこに『ちいかわ』が加わり、4本目の柱になるかもしれない。
何より『名探偵コナン』規模のファンダムを持つ新たなヒットコンテンツを手にしたことは大きいだろう。それが夏の定番になれば、東宝の年間興行をより盤石にするだけでなく、映画業界にとっても大きな意義がある。
ただ、劇場版『ちいかわ』の次作もシリーズ化も、まだ何もアナウンスされていない。製作幹事は東宝ではないうえ、これまでの映画化の経緯を見れば、この先の劇場版がどうなるかは予断を許さない。
『ちいかわ』の続編映画は?
それでも、今回の映画を鑑賞した多くのファンが幸福感や充足感を得ていることは間違いない。この作品の良さに気づいた新たなファンも多く生まれている。映画化によって、より多くの人を喜ばせ、幸せにした。であれば、ファンファーストを貫く『ちいかわ』だからこそ、次作がないはずはない。
一方、次作に対しては別の不安もある。今作の大ヒットでその作品性が広く知れ渡った。1作目のような未見の人たちを驚かせた話題性からの集客は、次は見込めないだろう。一方で今回の劇場版でファンの裾野を広げたことは間違いない。もしかしたら、時間をかけてじわじわとそれが続くかもしれない。劇場版『鬼滅の刃』しかり、シリーズ続編の2作目が1作目を超えるのはどんな作品でも難しいが、『ちいかわ』がその流れを変えるかも注目ポイントになりそうだ。
まずは今回の興行の結果とともに次作の発表が待たれるところだ。

