東京では食べられない「本場の味」

ここからは、私が自信を持っておすすめする「本当においしい名古屋めし」を具体的に紹介していきましょう。

まずは名古屋めしの代表格であるウナギ(ひつまぶし)です。

名古屋に足を運んだら絶対に食べていただきたいのが【うなぎ家 しば福や】です。ここのウナギは、とにかく焼きの技術がダントツで高く、脂の旨味が格別です。とくに白焼きは感動を覚えるほどのおいしさで、これだけでも名古屋を訪れる価値があります。

そして、外せないのが「味仙」の台湾ラーメンです。味仙は名古屋市内や東京に複数の店舗がありますが、私が強くおすすめするのは【矢場味仙】です。

味仙は創業家の兄弟がそれぞれ独立して店舗を構えているため、お店によって全く味が異なります。その中でも矢場味仙は、いい意味でクセが強く、ニンニクがガツンと効いたパンチのある味わいが特徴です。「アフリカン」や「イタリアン」といった独特な名前が付けられた辛さのバリエーションもあり、本場のパワーを存分に体験できます。

実は「フレンチ」のレベルが高い街

B級グルメのイメージが先行しがちな名古屋ですが、客単価が1万円を超えるような高価格帯のお店に目を向けると、日本を代表するような名店がひしめき合っています。

会食や接待で重宝する和食のジャンルでは、予約が極めて困難な【吉い】や、すばらしいクオリティでありながら比較的使い勝手の良い【ふじ原】などが挙げられます。どちらも東京の超高級店に引けを取らない洗練された味わいです。

また、意外に思われるかもしれませんが、名古屋はフレンチのレベルが非常に高い街でもあります。とくに新栄町エリアには名店が集まっており、【壺中天】などの有名店が名を連ねています。

中でも私のお気に入りは【アリーニュ】というレストランです。こちらはシェフがパティシエ出身ということもあり、料理だけでなくスイーツの完成度も群を抜いています。建物の1階で食事を楽しんだあと、2階に移動してスイーツをいただくという空間の演出も心憎い計らいです。

レストランで赤ワインをグラスに注いでいる
写真=iStock.com/wundervisuals
※写真はイメージです

これだけの体験を東京で求めれば、おそらく1.5倍の費用はかかるでしょう。驚くほど良心的であり、遠方からでも足を運ぶ価値は十分にあります。