能登半島地震でも拡散されたデマやフェイクニュースとその抗い方

人は見たいものを見、聞きたいことを聞き、そして信じる。そんなあらがえぬ性質を持った人類社会に対して、虚実の境界を巧みに曖昧化し瞬時に情報を伝播する高性能な仕組み――SNSと生成AI――が出現した。その結果もたらされた重大なサイドエフェクトは、「フェイクニュース」や「デマ」なのだ。

人間は、ストレスのかかる時代ならなおさら、たとえデマであっても自分たちを昂らせ愛撫してくれるナラティブを安易に欲してしまう――。

堀 潤著『災害とデマ』(インターナショナル新書)本体価格950円+税
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だが、そんな諦観に身を浸すままでは、戦前の繰り返し。人類には2020年代バージョンの理性的抵抗が必要である。今回紹介するのは、かつてNHKにアナウンサーとして在籍したジャーナリスト堀潤が、これまで10年以上にわたる取材活動から導き出す自身の報道観をまとめた集大成の一冊。NHKを退局後、「8bitNews」という市民メディアや自身のニュース番組を通じて、国内の被災地や海外の紛争地などで丹念な取材を重ね、高解像度の報道を目指してきた。その軌跡から、彼自身の考える「ソリューションジャーナリズム」「パブリックアクセスとオープンジャーナリズム」という概念を提示している。

(イラストレーション=保光敏将)

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