札幌から熊本まで日本列島縦断旅行

筆者は大学の夏休み期間中には、必ず青春18きっぷを購入し、まる1カ月間を使って北海道から九州まで各地の路線を巡る「乗り鉄」旅を毎年行っていた。

今は廃止となった石狩月形駅で青春18きっぷを購入
筆者撮影
今は廃止となった石狩月形駅で青春18きっぷを購入

高校と予備校時代に培った友人が、北海道大学(北海道)から琉球大学(沖縄県)まで全国各地の大学に進学してくれたこともあり、こうした友人宅を回ることで宿の確保に困ることはなく、友人宅を訪問する際には、必ず前の滞在地で購入したお土産を持参していたことから歓迎されていた。

特に思い出深いのは、大学1年生の時に実行した札幌から熊本までの青春18きっぷによる21日間の日本列島縦断旅行だ。

札幌から東京までは順調だったが、京都経由で博多まで行く途中、大型台風の直撃によって列車が運行停止するというトラブルに見舞われた。そのため、甲府での1泊予定が3泊に延び、京都での2泊予定を1泊に切り詰めるなど、途中で工夫を凝らしながら当初の帰宅日に何とか間に合わせることになった。

東京を出発した日は、2001年8月20日。台風11号が日本列島に迫り、いつ列車が止まるか分からない中で、中央本線に乗り山梨県甲府市の友人宅を目指すことにした。その後、甲府到着の翌日に台風が紀伊半島に上陸したことから、結果的に甲府で4日間足止めを食らうことになった。

甲府→京都→夜行列車で博多へ

それでも8月22日には、甲府の天候が回復したことから友人のクルマで、「ほったらかし温泉」や桃園などの山梨観光を楽しんだのち京都に向かうことができた。山梨の桃園では京都の友人用に段ボールひと箱分の桃を購入した。

8月23日には、甲府からまる1日をかけて京都に向かい、段ボールひと箱分の桃を宿泊費代わりとして友人宅に1泊する。そして、京都観光を楽しんだのち、京都駅から博多行の夜行快速列車のムーンライト九州号に乗車し、翌朝九州の地に上陸した。

かぼちゃ電車が現役だったころの京都駅
筆者撮影
かぼちゃ電車が現役だったころの京都駅

当時、夏休みや冬休みの繁忙期シーズンには京都駅から、九州の博多駅や、四国の高知駅や松山駅に向かうムーンライトという夜行の快速列車群が運行されていた。いずれも寝台車の連結はなく座席が主体の列車ではあったものの、これらの列車を活用すれば翌朝、九州や四国の地に降り立つことが可能だった。