史上最難関のトンネル工事が待っている

6年前と違い、JR東海は「準備工事」に少なくとも半年、それどころか1年以上掛かる恐れもあると見ている。南アルプスの現状を知れば知るほど、たった3カ月では済まないとわかったのだ。

川勝前知事は今年7月11日に静岡市で開かれたリニア反対集会に、長い手紙を送った。その中で、南アルプスの過酷な現場の状況を説明した上で、「(JR東海は)静岡県をルート上に入れた過ちをいさぎよく認める勇気を発揮されたい」と主張していた。

2026年7月18日に集まったリニア反対の人たち
筆者撮影
2026年7月18日に集まったリニア反対の人たち

JR東海は、南アルプスの直線ルート選択が正しかったことを示すために、なるべく早期に南アルプストンネルを貫通しなければならない。しかし、それが当初考えていたよりもはるかに困難であることがわかっている。

18日の協定締結式に川勝前知事を呼んで、ご高説を拝聴したほうが、県民はじめ多くの人たちには、南アルプスのリニア工事がいかに大変なものになるのかを少しは理解できただろう。

ただ不適切な発言も非常に多いだけに、今回は、川勝前知事の招待を見送ったのかもしれない。あるいはJR東海がいやがっただけかもしれない。

【関連記事】
新大阪駅から15分なのに巨大廃墟がそびえる…「消えた終着駅」が映し出す昭和のニュータウンの栄枯盛衰【2025年8月BEST】
地方衰退の一番の原因は「人口減少」ではない…山口の超富裕層が「住民税43億円」をまるっと抱えて移住した理由
大地震でまず確保すべきは水でも食料でもない…被災者が「これだけは担いで逃げて」という最も重要なモノ2選【2025年7月BEST】
なぜ伝説の動物写真家はヒグマに命を奪われたのか…星野道夫さんの悲劇を呼んだ「餌付けされたクマ」の怖ろしさ
「日本円の紙くず化」へのカウントダウンが始まった…高市首相が狙う「借金1342兆円を帳消しにする」禁断の処方箋【2026年5月BEST】