「心音」で行方不明者の位置を特定
米軍パイロットの救出に「ゴースト・マーマー」と呼ばれる音声技術を用いて40マイル離れた場所から行方不明のF-15戦闘機パイロットの位置を特定したという。
この「ゴースト・マーマー」は、「スタジアムで声を聞くようなものだが、この救出作戦におけるスタジアムは1000平方マイルの砂漠だ。難しいがパイロットの心臓が動いていれば見つけ出す。『雑音』は心臓のリズムを表す臨床用語だ。『幽霊』とは、事実上姿を消した人物を見つけることを指す」。
パイロットが潜んだ場所は電磁干渉が少なく、人間の痕跡もほとんどない。夜間は生体と砂漠の地面との温度差があるため、オペレーターにとってそれは二次的な確認手段となる。まさに「望みうる限り最もクリーンな環境」だった。ただし「通常、この信号は非常に微弱なため、センサーを胸にほぼ密着させた状態で病院内でしか測定できないものだ」とCIA長官は付け加えた。
高度だったイラン軍の対空攻撃
ゴースト・マーマーの運用前に、捜索隊は、ボーイング社の戦闘生存者位置特定装置を起動した。これは生存者捜索が最初の動機となり順次改良されてきた技術である。
軍事転用されたこの装置は敵に自分の位置を明かすことなく暗号化された位置情報やステータス情報を短時間で送信できる装置で、乗員は山中からこれを作動させた。すなわちボーイング社の戦闘生存者位置特定装置を作動させたことと合わせて、米軍は捜索範囲を絞り込み、「ゴースト・マーマー」を活用したのだ。
AIを搭載した長距離量子磁気計測監視ツールが、ノイズを除去することで、複雑な環境下でも人間の心拍の磁気信号のような微弱なものを遠距離から検出するということはおそらく盗聴技術の発展だろう。
イランはアフガニスタンでムジャヒディンが使った赤外線追尾携行ミサイル「スティンガー」を使用して米軍機撃墜に成功した。現在の米軍は格段の改良型に移行している。スティンガーはソ連が侵略したアフガニスタンで、米軍から供与された携行ミサイルはロシア製ヘリコプターを次々と撃ち落とした。映画『ランボー3 怒りのアフガン』にもでてきたが、かなりの戦果を挙げた。トランプ大統領が言ったような「まぐれ当たり」ではなかったのだ。



