目標に向けて動ける人とそうでない人の違いは何か。エグゼクティブコーチの名郷根修さんは「大きすぎる目標を掲げると、脳はそれを脅威と感じてブレーキをかけ、行動が止まりやすくなる。すぐやる人は『これなら自分にもできる』という小さな目標に落とし込み、『できた』を積み重ねることで自然と続く仕組みをつくっている」という――。

※本稿は、名郷根修『瞬動力』(大和出版)の一部を再編集したものです。

ゴールに向かって階段を上るピクトグラム
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「自分にはできる」という感覚を持てるか

すぐやる人になるために、まず取り組みたいテーマが「自己効力感を高める」ことです。自己効力感を育て、「できる自分」のイメージを自分自身にインストールしていきましょう。

ここで、「自己効力感」という言葉について、改めて整理しておきましょう。

自己効力感は、カナダの心理学者アルバート・バンデューラ氏が提唱した概念で、「自分は結果を出せる」と思える感覚のことです。言い換えれば、「未来の自分に対する自信」と言えるでしょう。

人は、行動や成果を求められる場面で、「自分にはできる」という感覚を持てるときにこそ、一歩を踏み出せます。逆に、「どうせ無理だ」と感じた瞬間に、行動は止まります。つまり、すぐやる人になるための土台となるのが、この自己効力感なのです。

よく混同されがちなのが、似た言葉である「自己肯定感」。自己肯定感を上げよう、という言葉は自己啓発本やSNSなどでもよく目にしますが、自己効力感とは違う意味を持ちます。自己肯定感というのは、「今の自分を肯定する力」です。