修理すらままならなくなったEV大国の惨状
タイの消費者委員会にも、消費者がNetaへの苦情を相次いで寄せている。部品不足、サービスの打ち切り、自分で修理するほかなかったケースなど、同委員会は2022年のNeta参入以降、累計で220件を超える苦情を受理した。
アメリカ在住の中国自動車産業コンサルタント、雷行(レイ・シン)氏は、こうした海外展開について、「理由はただ一つ、国内事業を救うためだった。一般論として、その戦略がうまくいくとは思わない」と言い切る。同氏は各社の海外進出を、成長戦略ではなく延命策と見ている。
Aiways(愛馳汽車)も、国内販売を全面停止して欧州に活路を求めた一社だ。同社広報はロイターに、「中国の価格戦争はすさまじいから国内では売らない」と語っている。
こうした淘汰の行方について、NIOの李氏はガスグー・オートニュースで、業界は「ブランドの混乱期」から「ブランドの選別期」へ移行しつつあると論じた。だが「選別」とは、敗者が市場から退場することにほかならない。メーカーは消えても、オーナーの車は路上に残る。「誰が私の車を修理してくれるのか」。答えのないまま、オーナーたちはその問いを抱え続けている。


