運営はいつも綱渡り

昨年11月には預金残高が90万円を切り、資金ショートの危機に陥った。法人登記や事業所登録もしておらず、税理士の判断で「ボランティア活動」として税務を通している。

取材の日、近隣の小学校の課外活動でインタビューを受ける上野さん
筆者撮影
取材の日、近隣の小学校の課外活動でインタビューを受ける上野さん

常に綱渡りの運営だが、それでも目の前の人を救うために店を開き続けている。一体なぜそのような状態でも続けているのか?

現代社会には、一見普通に生活しているように見えても、公的窓口では門前払いされ、誰にも助けを求められない「見えにくい困窮」が溢れている。派遣切りに遭った中高年、孤立するシングルマザー、生きづらさを抱える発達障害の人々……。