仕事ができる人はAIにどんな質問をしているか。データサイエンティストの中村一也さんは「AIから最高の答えを引き出すための『問いを設計する技術』は、これからの時代の個人の生産性を、ひいては判断力を大きく左右する。優れたプロンプトには、いくつかの基本要素がある」という――。

※本稿は、中村一也『すぐ決められる人がうまくいく』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

ユーザーと一緒に働き、質問に答え、インターネットを検索する会話型AI
写真=iStock.com/mesh cube
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ネット検索になくて生成AIにある情報の利点

何かを知りたいときに、質問を投げかけて答えを得る、という点では「生成AI」と「ネット検索」は似ています。

しかし、その根底にある思想と、提供される情報の質は、全くの別物なのです。その違いを、あなたは明確に説明できるでしょうか?

従来のインターネット検索は、「情報のありかを示す地図」のようなものです。あなたがキーワードを投げかけると、検索エンジンはそのキーワードが含まれる可能性が高いウェブサイトのリストをずらりと提示してくれます。

しかし、それらのウェブサイトに書かれている情報の多くは、不特定多数の読者に向けて書かれた画一的なものです。

その中から、本当に自分に必要な情報を見つけ出し、理解し、自分の目的に合わせて編集する、という作業は、私たち人間に委ねられていました。

Excelの関数がまさにそうで、以前の私はExcelで関数がわからないとき、ウェブサイトで関数の使い方を学び、悪戦苦闘しながらその関数を自分の状況に合わせて利用していました。

一方AIは、あなたの問いの意図や背景を汲み取り、「あなたのためだけ」に情報を提供してくれます。

これこそが、「パーソナライゼーション(個々人に合った最適化)」と呼ばれる、生成AIが持つ利点なのです。