※本稿は、佐々木敦朗『3日で変わる からだが目覚める「食べない力」』(講談社)の一部を再編集したものです。
無理なく実践できる新しい断食法
「ファスティング」とは、自分の意志で「一定期間食事を摂らないこと」を指す言葉です。ただ食べないというだけでなく、意識的に食べないことがポイントです。国際的な専門家パネルでは「自発的に食べ物や飲料の一部またはすべてを控えること」と定義されています(※1)。
日本語に訳すと「断食」ですが、断食と聞くと長時間の絶食や絶水、あるいは修行のようなイメージから、ハードルが高いと感じる人もいるかもしれません。
ファスティングは身体に合わせて食べない時間をつくる実践です。水分摂取はもちろんのこと、途中で少量の食べ物を口にしたり、サプリメントで必要な栄養素を補給したりすることもできます。
これこれのペースでこれだけの期間続けなければいけない、といった制約もありません。始める際も自分で必要を感じたり、なんとなく「やろうかな」と思ったりしたタイミングで行えばいいのです。
1日に「1食抜く」だけでもOKですし、16時間でも24時間でも、2日間、3日間続けてもいい。要は自分の目的や体調、スケジュールなどに応じて、無理なく実践するのが大事なポイントです。私自身は新月からスタートする4日間の「新月ファスティング」を定期的に行っています。
「食べ過ぎ」や「糖依存」を脱却する
ファスティングには「心を整える」効果も非常に大きいので、カレンダーに合わせるのではなく、月の満ち欠けに合わせたサイクルで心と身体をリセットするようにしているのです。
習慣化してしまった「食べ過ぎ」や、甘いものがやめられないといった「糖依存」から脱却するには、時間と工夫がいります。ここに、ファスティングによって一定期間、自分が依存している食べ物から離れることは、食習慣の改善につながります。さらに自分自身の生活の中に「食べない」という選択肢を持つことは、「自分を変える」チャンスを大きく広げることにもつながると思います。
かくいう私自身、ファスティングに出会う前は本当に心も身体もボロボロでした。子供の頃からぽっちゃり気味の体型を気にはしていましたが、それでもご飯やおやつを食べるのは私にとって当たり前のことでした。当時は「たくさん食べる=健康」という考えで、両親も祖父母もせっせと食べさせてくれました。
中学・高校時代には昼食前に早弁をし、放課後にはラーメン(大盛り)を食べ、夕食でもご飯をおかわりしていました。こうした食習慣を大学入学後も続けた結果、私は過食状態に突入しました。学生時代はお金がなかったのでまだ食べる量を抑えられていました。

