ある日突然、自宅で倒れて動けなくなったら――。これは決して他人事ではない。遠距離介護14年の介護作家が、その経験から見出した安くて確実な「見守り家電・サービス」を5つ紹介する。

「老い」をなめていないか 見守りの「備え」が最重要

老いをなめている――。

私は14年にわたる介護生活の中で、実の親が老いて、徐々に自分のことができなくなっていく様を見続けてきました。そんな私からすると「自分はまだまだ大丈夫」といった根拠のない自信を持つ人は、老いというものをなめているとしか思えません。

工藤広伸さん
工藤広伸 Hironobu Kudo
介護作家・ブロガー。東京と岩手を行き来し、認知症の母の遠距離介護を14年間続けながら、仕事と両立させている。ブログ「40歳からの遠距離介護」を運営。『がんばりすぎずに しれっと認知症介護』(新日本出版社)など著書多数。

ある日突然、脳血管疾患や心疾患、不意の転倒による骨折などで身動きも通報もできなくなる。こういった話は珍しくありません。そして、いざそうなると地域の医療や介護のセーフティネットだけでは対応しきれないのです。公共の福祉や家族・親戚に頼る前段階として、「万が一のとき、外部へ異変が伝わる環境や体制」を整え、自分で生活に組み込んでおくことが大切です。

(構成=篠原克周)