使える制度を理解することが不安解消のコツ

たとえば、ペットの世話は対象外です。家族同然でも、制度上は別扱いです。蛍光灯や電球の交換も、原則として介護保険の対象外です(一部自治体で例外はあります)。

長尾義弘『老後不安は「思い込み」が9割』(青春新書インテリジェンス)
長尾義弘『老後不安は「思い込み」が9割』(青春新書インテリジェンス)

電球が替えられないからといって、暗い部屋で過ごすのはつらいですよね。生活の質は確実に下がります。入院中は病院の医療ソーシャルワーカーが対応してくれ、退院後はケアマネージャーが介護サービスのプランを立ててくれます。

お金の管理はケアマネージャーの仕事ではないので、成年後見制度を利用すれば後見人がつきます。施設に入れば、今度は施設のスタッフがお世話してくれます。それぞれ専門分野があり、担当者も変わります。一貫してずっと同じ人が見てくれるわけではありません。

制度には利用できる枠(=範囲)があります。その枠を知ったうえで、どう補うかを考えることが大切です。ひとり暮らしの老後は、不安だらけに見えるかもしれません。でも、仕組みを知り、準備をし、使える制度を理解しておけば、現実的に乗り越えられることばかりです。

大事なのは、「なんとかなるだろう」と放っておかないこと。公的なサービスをある程度、理解しておくことで、突然そんな状況になったときでも、比較的冷静に対応することができます。そして、そのことがよい結果に結びつきやすくなります。

医療と健康保険の概念
写真=iStock.com/pcess609
※写真はイメージです
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