白インナーに漂う「生活感」

③トップスの先端(着丈の黄金律)

近年主流になりつつある夏のオフィスカジュアルについても、ワイシャツ姿とは異なる留意点が求められます。

ポロシャツやビジネスTシャツ単体のコーディネートにおいては、スラックスにタックイン(裾入れ)しないため、「トップスの着丈」が、そのままシルエットの先端となります。ここで着丈が長すぎると、一気に「休日の手抜き着」のようなイメージに直結してしまうから。

理想は、肩幅と着丈のバランスが「縦長の長方形」になる黄金律を保つこと。もし手持ちスラックスのポケットが8割程度隠れているならば、それは長すぎるサインです。具体的目安として「スラックスのポケットが半分隠れる程度」を意識してみてください。スッキリとした清潔感が担保されます。

スラックスのポケットが半分隠れる丈感のビジネスTシャツ
筆者撮影
スラックスのポケットが半分隠れる丈感のビジネスTシャツ

服の3つの先端を管理できたら、次に着手すべきが、夏特有の最大の悩み「汗対策」です。高温多湿の日本で、ワイシャツの下に着用するインナーが汗対策として必須であることはご存じのとおり。

ここでも「先端の法則」が顔を出します。多くの方が陥りがちなのが、「白いワイシャツに合わせて、インナーも色を揃えよう」という誤解です。白いワイシャツに白インナーを合わせると、肌との色のコントラストによって、肌着の袖口や襟元の境界線がクッキリと透けて見えてしまいます。この「透けたインナーの境界線(先端)」が、相手に下着を意識させてしまう生々しい生活感の正体です。

白いTシャツ
写真=iStock.com/Viktoriya Kuzmenkova
※写真はイメージです