ノージャケットで「一発アウト」アイテム
ちなみに5つある孔のうち、「真ん中の3つ目で締める」というベルトの着こなしルールをご存じですか。さすがに「真ん中でなければNG」というほど厳格ではありませんが、体形変化によって以前締めていた位置と変わり、古い孔の「跡がクッキリ浮き上がっている」ならば、話は変わります。また「ベルト革のヨレ」や、「コーティングが剥げている」という状態は、あきらかなNGです。
普段から身なりに気を配っている方でも、「ベルトについては10年選手の愛着あるものを使用している」という話をよく伺います。そもそもベルトを買い替えるタイミングがわからないという方も多いはず。ごまかしが効かなくなるノージャケットの夏場こそ、ベルトを新調する最適な時期です。
夏の清潔感といえば、9割近い方が「汗対策」を想像するかもしれません。にもかかわらずベルトの話を冒頭にもってきた理由は、一流ホテルにお勤めのクライアントから伺ったエピソードが関係しています。
一流ホテルマンが厳守する「教え」
ホテルマンがピシッと清潔感があるように見える背景には、「清潔感は、先端に宿る」という教えがあるようです。人の視線は、無意識のうちに「端(先端)」に集まる性質があります。だからこそ彼らは、毛先、爪先、そして靴のつま先と、身体のあらゆる「先端」のお手入れに意識を集中させているのです。
「一部を見て、全体を把握しよう」とする人間の性質を踏まえた、このエピソードはビジネスファッションにも当てはまります。服における先端、すなわち「アイテム同士の境界線」や「アイテムの端」を的確に管理することこそ、夏の生活感を払拭する最短ルートです。私はこれを「先端の法則」と呼んでいます。
具体的に、我々ビジネスパーソンが夏場に意識すべき「服の先端」は3つあります。ここでいう先端には、シルエットの端のみならず「アイテム同士が交わる境界線」も含まれることをお忘れなく。

