色白=美人という尺度は正しいのか

各年の結果は、回答者数が各県100人と限られていることや、数値やランキングも年によって流動的だ。そこで、毎年同じ設問の調査が行われていることを踏まえ、複数年次、具体的には7年間を平均し、ばらつきを抑えた結果をグラフにした。

「美男美女の多さ」が自慢としている人が最も多い県は福岡であり、20.4%にのぼっている。これに秋田、沖縄の15.1%、熊本の13.7%が続いており、この4県が次位以下をかなり引き離した「美男美女自慢県」といってもよかろう。

これらは、かなり自県にひいき目の結果となっているはずであるが、それでもこれだけの差が出ているということは、全国的な評判をかなり反映した結果となっているからだろう。

かつて美人かどうかは公家さん的な容姿、すなわち色白な美肌かどうかで判定されることが多かった。すると積雪が多く、日照が少ない日本海側が有利となり、反対に、日照時間が多い瀬戸内地方や農業に従事する人の多い農業地域は不利となる。

巷には、秋田、京都、福岡が日本3大美人、香川(讃岐)、茨城(水戸)、群馬(上州)が日本三大不美人のような説もあるが、こうした説が江戸時代以来普及していた背景には色白=美人といった尺度による診断が幅を利かせていたと思われる。

色白美人から混血美人への大転換

だが、この色白かどうかという天候・生活環境要因に根拠を求める説に対して、近頃、大陸や欧米との混血説も有力になりつつある。

福岡美人の由来として、博多が古くから大陸との玄関口であり、多様な文化や遺伝子が交わることで洗練された容姿が育まれたからとされる。沖縄美人についても、古くは中国との交流、戦後は米軍駐留の影響で混血が多い点が指摘されることが多い。

秋田美人に関してもNHKの番組「ブラタモリ」(2019.11.16放映)が、従来の天候・積雪・米食要因説のほかに、大陸との混血説が俗説として存在するとした。

「美男美女自慢」最低は四国の県

では、前出の美男美女自慢の調査で自県評価の低い地域についてはどうか。

7カ年を通じて各年1人も自慢した人がいなかった県のみが統計上「0.0%」となるがそういう県はさすがになく、最低は0.4%であり、香川が該当している。それに次いで低いのは0.6%の奈良、0.9%の岡山、1.0%の長野、1.1%の岐阜、静岡、和歌山……となっている。

香川は最低であるが、これは上で触れた日本3大不美人とする俗説と一致している。しかし、秋田における混血美人説を踏まえると、香川は逆に純血日本人が多い結果……と言えるのだろうか。

四国の地図
写真=iStock.com/PeterHermesFurian
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