自分の「キャッチコピー」を作る価値

次に、口癖から気づいた自分の価値観を、キャッチコピーにしてみましょう。なぜ価値観をキャッチコピーにすべきか。それは価値観に共感し集まった人との関係は、永く深い信頼関係を築くことができるからです。

たとえばあなたの笑顔に魅力を感じて、応援してくれている人がいたとします。もっと笑顔の素敵な別の人が現れたときは、残念ながらあなたからは離れてしまうかもしれません。

しかし、あなたの「いつも笑顔でいたい」という価値観に共感した人は違います。あなたが笑う余裕もないほど辛いときでも応援しつづけてくれるでしょう。なぜならその人は笑顔のあなたではなく「辛くてもいつも笑顔でいたい」と考えるあなたの価値観を応援しているからです。

だからこそ、キャッチコピーは“今の状況説明”ではなく、“変わらない軸である価値観”をもとに作ることをおすすめします。

たとえば、

「大丈夫」「やってみよう」「応援してるよ」が口癖。
→キャッチコピー「あなたの背中を押す矢野香」

「つまり」「要するに」「整理すると」が口癖の人。
→キャッチコピー「わかりやすさがモットーの山田花子」

「なんとかします」「やり切ります」「任せてください」が口癖。
→キャッチコピー「あきらめない佐藤彩」

「ありがとうございます」「助かります」「おかげさま」が口癖。
→キャッチコピー「感謝の高橋美穂」

「この人になら任せられる」と思われるには

うまいキャッチコピーだと記憶に残っている例を紹介します。

以前、講演会に参加してくれた20代のKさんは、職場でもプライベートの集まりでも、自己紹介では必ず「イエスかハイのKです」と名乗っていました。学生時代は体育会系のサークルに所属していたというスポーツ好きの彼女。先輩に「返事はイエスかハイね」と教え込まれてきたそうです。

このひと言で、何にでも体当たりで挑戦しようとする彼女の価値観がストレートに伝わります。だからこそ、周囲も彼女には新しいプロジェクトや責任ある仕事を任せることが多くなりました。

30代に入る頃には、先輩からも後輩からも慕われるムードメーカーであり、名実ともにリーダーとして認められていきました。キャッチコピーで自らの価値観を印象づけ、キャリアを切り拓いた好例といえるでしょう。

スピーチバブルの背後に顔を隠す企業の人々のグループ
写真=iStock.com/Prostock-Studio
※写真はイメージです