日本国内で食べられているサバの大半は、ノルウェー産だ。だが今、そのノルウェー産サバに危機が訪れている。時事通信社水産部の川本大吾部長は「資源状況の悪化で漁獲枠が激減し、日本への輸出量は半減した。価格も高騰しており、『来年には店頭で一切れ500円になる可能性すらある』とする見方も出ている」という――。
ノルウェーで水揚げされたサバ
写真提供=在日ノルウェー大使館
ノルウェーで水揚げされたサバ

食生活に浸透したノルウェー産サバ

「秋サバは嫁に食わすな」ということわざがあるが、今では秋だけでなく、いつでもおいしいサバの塩焼きが食べられる。大西洋で獲れた主にノルウェー産のサバが日本で大量に流通し、消費されているからだ。

今やスーパーや弁当、定食屋チェーンで提供されるのもノルウェー産が中心で、福井県などの名産品「へしこ」等の原材料も国産ではなくなってきている。

ところがこの1〜2年の間に同国産のサバは品薄になり、高価格化しつつある。資源の悪化によって漁獲枠が縮小されたためだ。日本の水産商社は「来年にはスマホよりも小さい1切れが店頭価格で500円近くなり、かなりのぜいたく品になってしまうのではないか」と表情を曇らせる。