理数系ができない

そんな安藤さんは小学校に上がると、授業中、静かに椅子に座っていられず、隣の子に話しかけたり、立って歩き回ったりするようになる。そのため、他の子たちは定期的に席替えがあったが、安藤さんだけは教卓の正面の席に固定された。

成長とともに落ち着いて座っていられるようにはなっていったが、今度は教科によって得意不得意が顕著になっていった。

「特に理数系が苦手でした。計算はできるのですが、文章問題になると全然理解できなくて。図形や照明問題もダメでした。勉強しようと思っても、イマイチ集中ができなかったように思います。今振り返ってみると、昔から人の指示が理解しにくくて、体育でも教師の指示がつかめず、他の人の動きを見て真似していました。そこまで目立っていたわけではないですが、自分だけ浮いていた感覚はありましたね。聞き間違えをすることもよくあります」