コンビニや自動販売機で当たり前に手に入る
長年、平成横浜病院で総合健診センター長を務めてきた東丸貴信医師も、「過剰な糖分摂取は、炎症とインスリン抵抗性を引き起こす」と説明する。
「健康な人なら、体内に取り込んだ糖の多くをインスリンによって筋肉細胞に取り込み、たんぱく合成、そして筋肉細胞の成長と増殖を促進して、筋肉を増やす方向に働きます。ところが炎症とインスリン抵抗性が引き起こされると、筋肉組織が分解される方向に傾くのです。体はより多くの脂肪を蓄えようとし、筋肉量は減ってしまいます」
いくらたんぱく質を意識して食べても。それを筋肉に変える仕組みのほうがうまく働かなければ、効率は上がらず、それどころか筋肉が分解されてしまうのだ。
「特に砂糖入り飲料はそのリスクが高いでしょう」と東丸医師も言う。
「砂糖入り飲み物」とは特別なものではなく、加糖された炭酸飲料やスポーツドリンク、エナジードリンク、缶コーヒー(もちろん微糖もだ)、果汁飲料など、コンビニや自動販売機で当たり前に手に入るものばかりだ。プロテイン飲料も糖が添加されていることもある。仕事の合間に、またジムのトレーニング後に毎日無意識に飲んでいないだろうか。
専門家の指摘を統合すれば、結論はシンプルだ。筋肉を守りたいなら、まず砂糖入り飲料を日常的に飲む習慣を見直すこと。これが、たんぱく質や運動の効果を活かす土台になる。


