まずは、保有している口座を一覧にして、残高も確認しよう。大事なお金があちこち散らばっていると、うっかり忘れたまま休眠化になりやすい。当分使う予定がなければ、「貯める」口座にまとめておこう。
そして、今後は使用しないと決めた口座は解約を。ネット銀行は、パスワード管理やセキュリティ対応への負担を減らすため、できれば1つまでに減らしたい。「貯める」口座として金利が高めだったり、ポイ活にメリットがある等の銀行を優先して残すといいだろう。
なお、有人店舗を持つ銀行の口座は必ず残しておきたい。高齢になるとオンライン上で問い合わせや手続きをするのが難しいと感じてくる。「わからないことは直接銀行に出向いて手続きしたい」と思うもの。いずれ有人店舗は消滅してしまうかもしれないが、高齢者にとって「人間が顔を見て対応してくれる」価値はプライスレスだ。
同じく、デジタル通帳ではなく紙の通帳が選べるのなら、やはり紙をお勧めしたい。いちいちアプリを開いて小さな画面で確認するのが負担になるからだ。
まだ住宅ローン返済が残っていたり、証券会社と連携させている口座だったり、子どもへの送金用になど、家庭ごとに必要な口座数は変わるが、せめて70代になったら2つ程度にまとめたい。ただし、解約の前にカードや保険料などの引き落とし先になっていないかは確認しよう。
引き落とし統一で家族の負担を減らす
次に、毎月支払う公共料金や通信費、サブスク利用料などの引き落とし口座を統一する。毎月いくら入ってきて、いくら出ていくかを一つの口座にまとめれば、お金の流れがすっきり見えて、家計管理が楽になる。
引き落とし口座が分散されていると、万が一の時に家族がどの口座で何が支払われているのかわからず、大変な苦労をかけてしまう。その意味では、第三者でもパッと見て確認できるように、紙の通帳を発行してくれる店舗型銀行で引き落としをまとめたほうがいいだろう。
なお、現役時代から「ポイント経済圏」をフル活用し、銀行、決済、証券、保険、通信などを連携させてきた人も、この先どんどんシニア生活に入ってくる。自分自身できちんと管理できる自信があるうちはもちろんそのままでいいが、ログインのために必要なIDやパスワードをメモしておくことは大事になる。
そのものずばりを書くのはセキュリティ上避けたいので、自分や家族しかわからないようなヒント(例えば「○○の記念日」「推しの野球選手の名前と背番号」等)で書いておくと安心だろう。

