誤解されて世に広まっている

ところが、多くの入門書や企業研修用の資料では、この節約率をそのまま「記憶の残存率」として紹介し、「1日後には67%忘れる」「1週間後には77%忘れる」といった誤解のある説明がされています。

ヘルマン・エビングハウス
ヘルマン・エビングハウス(画像=CC-PD-Mark/Wikimedia Commons

さらに困ったことに、その数字が、意味を理解している知識にも、イメージしやすい内容にも、丸暗記にも、すべて一律に当てはまるかのように説明されているのです。しかし、そんなことはありませんよね。つまり、「エビングハウスの忘却曲線」を「私たちの勉強の忘れ方そのもの」と理解してしまうのは、そもそもグラフの意味を取り違えている、ということになります。

3つ目は、多くの本で紹介されている忘却曲線の横軸です。