不良行為が一線を越えた

25日間の鑑別所生活を経て出所した後も、反省はゼロ。担当の保護司には「仕事を始めた」と嘘をつき、相変わらず悪友とシンナーを吸って、今で言う闇バイトにも手を出した。合計12回の保護司面談を終えて保護観察処分が終了すると「保護司を騙しきった」とガッツポーズさえしたという。

17歳になると、地元の先輩に「いつまで子どもの遊びをしてるんや」と勧められ、シンナーから覚醒剤へ移行する。夜になると覚醒剤を買う金を手に入れるための自販機荒らしに出かけ、昼間は薬物売人が多くいる西成地区へ通った。

少年時代の水野さん(左)
写真=水野さん提供
少年時代の水野さん(左)

「モテたい」という思いから始まったはずの不良行為は、いつしか水野さんを覚醒剤の沼に引きずりこみ、抜け出したくても抜け出せなくなっていた。